具象(読み)グショウ

デジタル大辞泉 「具象」の意味・読み・例文・類語

ぐ‐しょう〔‐シヤウ〕【具象】

[名](スル)
はっきりした姿・形を備えていること。具体。「具象画」⇔抽象
わかりやすく、はっきりと示すこと。
「私のそういう長い不在を―するような、…思いがけない変化」〈堀辰雄美しい村
[類語]具体抽象捨象

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「具象」の意味・読み・例文・類語

ぐ‐しょう‥シャウ【具象】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ものが実体を備え、固有の形体を持っていること。また、そういう形。⇔抽象
    1. [初出の実例]「美術家の眼は〈略〉其妙を探らむとするに当り、勢ひ具象の物体よりせざる可からず」(出典:美術の翫賞(1895)〈上田敏〉)
  3. ( ━する ) わかりやすい方法や形で表わすこと。また、その表わされたもの。
    1. [初出の実例]「私のさういふ長い不在を具象するやうな、この高原に於けるさまざまな思ひがけない変化」(出典:美しい村(1933‐34)〈堀辰雄〉美しい村)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「具象」の読み・字形・画数・意味

【具象】ぐしよう

具体。

字通「具」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む