兼定(読み)カネサダ

デジタル大辞泉 「兼定」の意味・読み・例文・類語

かねさだ【兼定】

室町後期の美濃刀工。和泉守。「定」のウ冠の下を「之」と銘したので之定のさだとよばれた。生没年未詳。

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精選版 日本国語大辞典 「兼定」の意味・読み・例文・類語

かねさだ【兼定】

  1. [ 一 ] 室町中期の刀工。姓、藤原。和泉守。美濃志津の人。
  2. [ 二 ] 戦国時代の刀工。[ 一 ]の兼定の子。和泉守。「定」をウ冠の下に「之」と銘したので、「之定」と呼ばれた。
  3. [ 三 ] 幕末明治の刀工。姓、古川。和泉守。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「兼定」の解説

兼定(3) かねさだ

1838*-1903 幕末-明治時代の刀工。
天保(てんぽう)8年12月13日生まれ。父の10代兼定にまなび,京都にでて三品(みしな)家で修業する。慶応4年家督をつぎ11代。陸奥(むつ)会津(あいづ)藩(福島県)につかえて寄合席となる。明治9年福島県庁にはいり,36年陸軍砲兵工廠につとめた。明治36年3月29日死去。67歳。会津出身。姓は古川。初名は兼元通称は清左(右)衛門

兼定(1) かねさだ

?-? 戦国時代の刀工。
美濃(みの)(岐阜県)関の人。関鍛冶(かじ)を代表するひとり永正(えいしょう)-大永(たいえい)(1504-28)のころに活躍した。銘は「濃州関住兼定」「和泉守藤原兼定」。

兼定(2) かねさだ

?-? 江戸時代中期の装剣金工。
鉄地丸形の鐔(つば)に猿や竜を肉彫りにする。肥前長崎にすんだ。

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