内臓逆位症(読み)ないぞうぎゃくいしょう(英語表記)heterotaxia

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

内臓逆位症
ないぞうぎゃくいしょう
heterotaxia

内臓の位置が左右逆になっている奇形。すべての内臓が逆になっているものを全内臓逆位症という。胆嚢炎の痛みが左上腹部に起ったり,虫垂炎が左下腹部に起ったりするので,誤診のもとになりやすい。一部の内臓だけが逆になっているものは部分的内臓逆位症といい,心臓だけが右にあるものを右心症と呼ぶ。右心症は種々の先天性心臓疾患を合併しやすいので,注目される。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

百科事典マイペディアの解説

内臓逆位症【ないぞうぎゃくいしょう】

内臓が正常な配置に対して鏡像の関係に立つ配置を示す奇形。全内臓逆位症と部分的内臓逆位症に分けられる。後者の代表的なものに心臓およびこれに出入する血管が上記の異常を示す右心症(右胸心)がある。
→関連項目奇形

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

知恵蔵miniの解説

内臓逆位症

内蔵の一部が左右反対に配置されている症状。すべての内蔵が左右反対になっている場合は「全内臓逆位症」と呼ばれる。原因はまだ解明されていない。乳児の約2万2000人に1人の割合で起こるが、重い心臓疾患を伴うことが多く、成人まで生存するのは約5000万人に1人とされる。成人の内臓逆位症が医療施設で確認された例としては、2018年に99歳で死去し、検体された米オレゴン州の女性が解剖の段階でこの症状と判明したケースがある。この女性は慢性的な胸焼けを訴えていた以外は健康体で、死因も老衰であった。

(2019-4-11)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

今日のキーワード

キャッシュレス決済

キャッシュレス決済とは、財やサービスの対価の支払い手段として、物理的なキャッシュ(現金)である紙幣や硬貨ではなく、クレジットカードや電子マネーなどによる電子的な決済手段を用いることをいう。このキャッシ...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android