冨成忠夫(読み)トミナリ タダオ

20世紀日本人名事典 「冨成忠夫」の解説

冨成 忠夫
トミナリ タダオ

昭和・平成期の写真家,洋画家 冨成写真工房主宰。



生年
大正8(1919)年8月17日

没年
平成4(1992)年9月25日

出生地
山口県下関市

学歴〔年〕
東京美術学校(現・東京芸術大学)油絵科〔昭和17年〕卒

主な受賞名〔年〕
絵本にっぽん賞大賞(第13回)〔平成2年〕「ふゆめがっしょうだん

経歴
昭和22〜32年自由美術家協会会員、35〜44年美術グループ“同時代同人となり、油絵の制作を続ける。傍ら、32歳頃から写真に取り組み、昆虫植物、顕微鏡撮影による微生物専門に撮る。32年「ぺりかん写真文庫1 野草の美」を刊行以後、植物写真を専門に撮影。46〜57年画家としての本格的な活動を休止し、写真に専念。50年東京・千駄ケ谷に冨成写真工房を設立。同年より「朝日百科世界の植物」編集委員となり、表紙を含む植物写真の撮影を担当するなど、戦後日本の植物写真の創始者として活躍。著書に「日本の花木」「野草ハンドブック春、夏、秋、野の草と木と」「森の中の展覧会」「冬芽の貌」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「冨成忠夫」の解説

冨成忠夫 とみなり-ただお

1919-1992 昭和後期-平成時代の写真家。
大正8年8月17日生まれ。自由美術家協会会員,「同時代」同人として油絵を制作。昆虫や植物の写真も手がけ,昭和40年ごろからは植物の生態写真を専門とした。平成4年9月25日死去。73歳。山口県出身。東京美術学校(現東京芸大)卒。写真集に「森の中の展覧会」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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