(読み)ヤ

デジタル大辞泉 「冶」の意味・読み・例文・類語

や【冶】[漢字項目]

常用漢字] [音](呉)(漢)
金属鉱石をとかしてある形につくる。「冶金鍛冶たんや
人格を練りあげる。「陶冶
心をとろけさせる。なまめかしい。「艶冶えんや遊冶郎
難読鍛冶かじ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 字訓 字音 熟語

普及版 字通 「冶」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 7画

[字音]
[字訓] とかす・いる・つくる・なまめかしい

[説文解字]

[字形] 形声
声符は台(たい)。台に怡・詒(い)の声がある。〔説文〕十一下に「銷(と)かすなり」とあり、鋳冶の意。字は(氷)部に属する字とされるが、金文字形は、(いん)・金などの字形に含まれる鎔塊(ようかい)の形に従う。鋳冶して光彩を発するので、また艶冶の意に用いる。

[訓義]
1. とかす。
2. いる、つくる、ねる。
3. いかけ、いもの。また、その人。
4. なまめかしい、うつくしい。

[古辞書の訓]
名義抄〕冶 ミガク・トロモス・ミヤヒカリ・ウルハシ・トグ・キタフ・クル・キル・ウツ 〔字鏡集〕冶 カヂス・ミガク・ウルハシ・トロモス・ウツ・ホク・クル・イル・ウフ・キタフ・ネヤス・チユ・ミヤビヤカナリ・キル・ホトホト

[語系]
冶ji、融jiumは声義近く、とろける意がある。鎔jiongは金属のとける意。融は鬲中のものが腐敗して虫を生ずる意象の字であるが、合わせて鎔融という。油jiuは(ゆう)、実の油化したものをいい、また同系の語である。

[熟語]
・冶金冶工・冶春冶匠冶態・冶冶鋳冶服・冶遊冶妖冶容冶鎔冶錬冶郎
[下接語]
塩冶・艶冶・佳冶・姦冶・閑冶・冶・巧冶・冶・鍛冶鉄冶・都冶・陶冶・遊冶・融冶・妖冶・容冶・姚冶・良冶・錬冶

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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