冷汁(読み)ヒヤジル

デジタル大辞泉 「冷汁」の意味・読み・例文・類語

ひや‐じる【冷(や)汁】

から煎りした煮干し・ごま・味噌をすり鉢ですったものを直火であぶって焼き味噌にし、冷たい水または出し汁でのばしたもの。きゅうり、しょうが、しその葉などを刻んで薬味とし、熱い麦飯にかけて食べる。宮崎県郷土料理。魚はアジタイなどを使うこともある。

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精選版 日本国語大辞典 「冷汁」の意味・読み・例文・類語

ひや‐じる【冷汁】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ひやしる」とも ) つめたく冷やして野菜などを入れた汁。ひやしじる。また、さめた汁。《 季語・夏 》 〔大上臈御名之事(16C前か)〕
    1. [初出の実例]「冷汁はひへすましたり杜若〈沾圃〉」(出典:俳諧・続猿蓑(1698)夏)

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世界大百科事典(旧版)内の冷汁の言及

【汁物】より

…古くは熱き物の意で〈あつもの〉と呼び,〈羹〉の字をあてた。平安時代以後,汁,汁物のほか,熟汁,温汁,冷汁(ひやしる)(寒汁)などが見られ,室町時代からは吸物の称も出現した。現代では汁と吸物の区別は,人によって解釈も区々であり,事実上は同義語のように使われている。…

※「冷汁」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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