魚貝藻類を煮熟乾燥したもの。カタクチイワシ、小形のマイワシやアジ、イカナゴ、エビ、貝柱、アワビ、ナマコなどを主として用いる。また、トリガイ、アサリ、アゲマキなどの貝や、サメ、エイ、マンボウの軟骨、ヒジキ、ワカメなども用いる。量的には煮干しいわしが多い。
[金田尚志]
イワシ、イカナゴなどは小形で脂肪が少ないものがよい。新鮮な原料を煮釜(にがま)で煮熟し、浮上したものを水切りし、日干しまたは乾燥機で乾かす。アワビは焙乾(ばいかん)する。煮熟により含有水分がいくぶん減少するので素干しや塩干しに比べ多少乾燥しやすい。煮熟により含有酵素が不活性化するので、素干しや塩干しより劣化しにくい。カタクチイワシ、マイワシ、アジなどの煮干しは主としてだしをとり、イカナゴは佃煮用、エビ、貝柱、アワビ、ナマコや、サメ、エイ、マンボウの軟骨(明骨(めいこつ)という)は中国料理の材料とされる。
[金田尚志]
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…干鳥は鳥肉とくにキジを干したもの,楚割は魚肉とくにサケを細く切って干したもの,蒸蚫はアワビを蒸して干したもの,焼蛸はタコを石焼きなどにして干したものであった。 現在市場に出回っている干物を製造法によって分類すると,素干し,煮干し,塩干し,焼干し,調味干しなどとなる。素干しは塩を加えずにそのまま乾燥させるもので,するめ,ごまめ,かずのこ,身欠きニシンなどがある。…
※「煮干し」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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