凍み氷る(読み)シミコオル

デジタル大辞泉 「凍み氷る」の意味・読み・例文・類語

しみ‐こお・る〔‐こほる〕【凍み氷る】

[動ラ四]
かたくこおる。こおりつく。
「雪いたう積もりて―・りたる呉竹の枝に」〈狭衣・二〉
こおりついたように感情が働かなくなる。気がひどくめいる。
「身もきるるやうに、心も―・りて」〈宇治拾遺・八〉
中世芸能の理念で、心を深く思い澄ましてしみじみした感じ極致を得ることをいう。
「―・りて、静かに美しく出で来たるままに能をすれば」〈花鏡

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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