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火山砕屑岩 かざんさいせつがんpyroclastic rock

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

火山砕屑岩
かざんさいせつがん
pyroclastic rock

火山の爆発的噴火で放出された溶岩の,種々の破片が集合し,固結した岩石の総称。広義には成因との関係は問わず,二次的にできたものや水で運ばれたものなども含め,すべての火山岩の砕屑物の集合固結したものをいう。単に火山砕屑物の粒度組成による分類と,成因などを加えた分類がある。粒度組成によると,火山砂火山灰(径 2mm未満)の凝灰岩火山礫を含む火山礫凝灰岩,火山岩塊を含む火山角礫岩などに分けられる。成因などを加味すると,爆発的噴火による火山弾を含むときは集塊岩,岩片が軽石スコリア(岩滓)のときは軽石凝灰岩,岩滓凝灰岩などという。古い地質時代の火山砕屑岩では,岩塊とこれを埋める凝灰岩とを肉眼で識別するのが難しいことがあり,岩塊を含む溶岩の岩塊溶岩,火山弾を含む溶岩の集塊溶岩をも一括して集塊岩と呼ぶことが多い。日本では新第三紀以後に火山砕屑岩が多く,中新統の緑色凝灰岩には集塊岩と呼ばれる例が少なくない。(→火山噴出物

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百科事典マイペディアの解説

火山砕屑岩【かざんさいせつがん】

火砕岩とも。火山の噴出した砕屑物が堆積,固結してできる岩石。火山灰の集まった凝灰岩と,粒のあらい火山礫(れき),火山岩塊,火山弾火山角レキ岩,火山レキ岩,凝灰角レキ岩などに分類。
→関連項目溶結凝灰岩

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世界大百科事典 第2版の解説

かざんさいせつがん【火山砕屑岩 pyroclastic rock】

火山砕屑物が固結して生じた岩石の総称。火砕岩ともいう。火山砕屑物はその成因により二分される。(1)高温のマグマが破砕して生じたもので,多くの場合火口から投げ出され,空中を飛行して着陸したもの(火山弾など)。(2)既存の火山岩が二次的に破砕されたもの。前者をpyroclastic material,後者をvolcaniclastic materialと呼んで区別する。火山砕屑岩はふつう構成粒子の直径によって図のように分けられる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

火山砕屑岩
かざんさいせつがん
pyroclastic rock

火山活動によって地表にもたらされたマグマ起源の岩片よりなる火山性堆積(たいせき)岩。一般に海水や陸水のため破砕、円磨され二次堆積した各種サイズの火山放出物を含めての火山性堆積岩の総称である。略して火砕(かさい)岩ともいう。火山砕屑(さいせつ)岩はきわめて多様な火山放出物の集合体であるのが普通であるが、おおよそ50%以上を占めている主要岩片の性状と大きさによって次のように分類される。特定の形態、内部構造を有しないものとしては径32ミリメートル以上の火山岩塊、火山灰よりなる火山角礫(かくれき)岩や凝灰(ぎょうかい)角礫岩、径32以下2ミリメートル以上の火山礫よりなる火山礫凝灰岩、径2ミリメートル以下の火山灰よりなる凝灰岩に分類される。特定の形を示す砕屑岩としては凝灰集塊岩(火山弾が入っている)、スコリア集塊岩、溶岩餅(べい)凝灰(スコリア)集塊岩などがあるが、これらはいずれも火口の周辺に限られて分布する。そのほか、多孔質のものとして軽石凝灰岩、スコリア凝灰岩がある。
 これらの火山砕屑岩は、成層状況、粒度分布、岩質をもとにして、空中降下物(粒度が火口からの距離によって規則的に変化する)、陸上運搬物(雑然と堆積)、陸上堆積物、水中堆積物のいずれであるかが検討される。また火砕岩は、火山噴火の際上昇してきたマグマに直接由来するものを本質、同一火山体を構成する岩片よりなるものを類質、基盤岩の岩片よりなるものを異質とよんで区別する。[矢島敏彦]

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世界大百科事典内の火山砕屑岩の言及

【火成岩】より

…これらはいずれも粗粒な岩石である。 表1に含まれていない火成岩として,そのほかに火山砕屑岩類pyroclastic rocksがある。火山砕屑岩は,火山から放出される火山弾,火山岩塊,軽石,スコリア,火山礫,火山灰などが集まって固結して生じた岩石の総称である。…

【砂岩】より

…砂粒が膠結(こうけつ)されてできた岩石で,砂粒(径1/16~2mm)が50%以上を占める砕屑岩をいう。おもに火山砕屑物からなるものは火山砕屑岩と呼び,砂岩には含めない。色は通常,黄~灰白色で,風成のものは赤色を呈することがある。…

※「火山砕屑岩」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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