精選版 日本国語大辞典 「出切手」の意味・読み・例文・類語 で‐きって【出切手】 〘 名詞 〙① 江戸時代、領内の往来、または他領へ行く際に必要とした通行許可証。高知藩などでは、出切手に対して入国許可証を入手形といった。[初出の実例]「出切手を指にむすぶや庭桜」(出典:俳諧・文政句帖‐八年(1825)四月)② 江戸時代、大坂の蔵屋敷が米仲買に対して発行した、現米預り証。米の蔵出しは、これの提出によって行なわれた。出し切手。 だし‐きって【出切手】 〘 名詞 〙 江戸時代、大坂に設置された蔵屋敷が発行した証券。蔵屋敷に保管してある物との引換券。出手形。[初出の実例]「出切手之分期月にも相滞候はば」(出典:御触書天明集成‐四五・明和四年(1767)九月) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例