出版者(読み)しゅっぱんしゃ(英語表記)publisher

翻訳|publisher

精選版 日本国語大辞典 「出版者」の意味・読み・例文・類語

しゅっぱん‐しゃ【出版者】

〘名〙 出版業を経営する人。出版人。
※高橋阿伝夜刃譚(1879)〈仮名垣魯文〉初「殊さら出版者(シュッパンシャ)売兌のすみやかなるを欲するより活字を以て行をなせば」

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図書館情報学用語辞典 第5版 「出版者」の解説

出版者

刊行物の出版,発行,公開に責任を有する個人・家族・団体またはその名称”(『日本目録規則2018年版』用語解説).出版活動は,営利を目的として出版物の製作や販売に携わる商業出版社のほか,官公庁や各種団体でも行われる.また,個人で私家版を刊行する場合がある.これらの状況に対応するため,書誌記述においては,「出版社」ではなく,「出版者」という表記を採用している.なお,近代的な出版,流通制度が確立しておらず,狭義の出版機能と製作機能とが混在している場合には,後者の機能を果たしている個人または団体をも出版者として扱う.

出典 図書館情報学用語辞典 第4版図書館情報学用語辞典 第5版について 情報

世界大百科事典(旧版)内の出版者の言及

【出版】より

…その間,印刷以前の時代にも,写本の生産,販売,仲介を行う本屋が発生したし,中世以降になると,中国,朝鮮,日本における木版印刷技術の進歩,ヨーロッパにおけるグーテンベルクの活版印刷術の開発によって,出版活動は盛んになったが,出版が不特定多数の読者に対して,見込生産と宣伝,販売を大量かつ積極的に行うという意味で,近代出版に脱皮するのは,社会の近代化の過程においてであり,とくに大衆社会の出現によってである。したがってイギリスで出版者(パブリッシャーpublisher)という言葉が定着したのは近々18世紀のことであり,それまでは本屋(ブックセラーbook‐seller,あるいはステーショナーstationer)と呼ばれるのが一般的であった。日本においても,江戸時代までは本の生産,販売に当たる者が〈物の本屋〉と呼ばれていたのに対応している。…

※「出版者」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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