出院(読み)シュツイン

デジタル大辞泉 「出院」の意味・読み・例文・類語

しゅつ‐いん〔‐ヰン〕【出院】

[名](スル)
登院」に同じ。
「―すれども議論決す可きの機なければ」〈織田訳・花柳春話
退院1」に同じ。
「―のとき袴羽織でわざわざ見舞に来た話をして」〈漱石行人
少年院に収容されていた者が、収容期間を終えて出ること。退院。

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精選版 日本国語大辞典 「出院」の意味・読み・例文・類語

しゅつ‐いん‥ヰン【出院】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 人をしりぞけること。寺院を追い出すこと。〔伊京集(室町)〕
  3. 議院に出席すること。登院。
    1. [初出の実例]「例に因て出院すれども議論決す可きの機なければ」(出典:花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉五二)
  4. 病院にはいっていた人が、病気が治って病院を出ること。退院。
    1. [初出の実例]「出院して再び中の島小塚旅館に帰れり」(出典:一年有半(1901)〈中江兆民〉一)

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