議院(読み)ギイン

デジタル大辞泉 「議院」の意味・読み・例文・類語

ぎ‐いん〔‐ヰン〕【議院】

国政を審議する場所国会
衆議院参議院
[類語]国会議会両院二院衆議院参議院

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精選版 日本国語大辞典 「議院」の意味・読み・例文・類語

ぎ‐いん‥ヰン【議院】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 国政を審議する場所。国会。
    1. [初出の実例]「この議院に於て、各部落より薦挙せる民委官を歓接し尊敬する事なり」(出典:西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一)
  3. 衆議院または参議院(旧憲法では貴族院)。
    1. [初出の実例]「各議院の議長副議長は各々一員とす」(出典:議院法(明治二二年)(1889)七条)

議院の語誌

福沢諭吉が「西洋事情‐初」(一八六六)に「議事院」を使用しており、また「議員」ではなく「議事官」を使用しているところから、「事」が略されて「議院」「議官」ができたとも考えられる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「議院」の意味・わかりやすい解説

議院
ぎいん

国会を構成する衆議院または参議院をいう。各議院はそれぞれ独立に会議を開き、議決を行う。両議院の議決の一致で国会の議決が成立するが、各議院は単独で、議院規則制定、議員の懲罰、国政調査などの権能を有する。

[山野一美]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「議院」の意味・わかりやすい解説

議院
ぎいん
house

議会を構成する合議体。日本の国会における衆議院参議院がこれにあたる。議会における意思決定機関が議院であり,2つの議院から構成される両院制の場合,原則として両議院の意思が一致して初めて議会の意思となる。これに対し,一院制では議院と議会とは事実上,同義語となる。一般的に各議院は独立した合議体として自律権が保障され,議員の兼職は許されず,それぞれ個別の議長のもと,独自の議院規則議事手続,懲罰規定などの制定権をもち,固有の活動を行う。なお,両議院の合議体として両院協議会などがおかれる場合もある。

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