日本大百科全書(ニッポニカ) 「分子会合」の意味・わかりやすい解説 分子会合ぶんしかいごうmolecular association 同一の分子が2個以上集結して存在する状態。多くの場合、分子間水素結合によって説明される。たとえば、凝固点降下の実験により安息香酸の分子量を求めると、2倍の値が算出される。これは、二つのカルボニル基が水素結合によって二量体となっているためである。会合の度合いは、エートベシュの式によって求められる。また、双極子モーメントの測定も用いられる。[下沢 隆][参照項目] | 会合 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「分子会合」の意味・わかりやすい解説 分子会合ぶんしかいごうmolecular association 同一の物質の分子が複数個結合し,単一分子のようになる現象。たとえば水やアルコールの分子は水素結合によって,2個またはそれ以上の個数の分子が結合し,1つの分子のようになっている。カルボン酸では2分子が会合していることが,沸点上昇法や氷点降下法により証明されている。会合状態は,赤外線吸収スペクトルや双極子能率の測定などによっても知ることができる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by