二量体(読み)ニリョウタイ

デジタル大辞泉 「二量体」の意味・読み・例文・類語

にりょう‐たい〔ニリヤウ‐〕【二量体】

二つ単量体で構成された重合体ダイマー

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化学辞典 第2版 「二量体」の解説

二量体
ニリョウタイ
dimer

2個の同一種分子化学結合により重合,または水素結合,そのほか分子間引力で会合したものをいう.

   2NO2 N2O4

   2CH3COOH (CH3COOH)2

ただし,複雑な分子が2分子間で実際上縮合したものを二量体ということもある.たとえば,ヘキサン放射線分解で生じるビヘキシル(C6H13・C6H13),あるいはC12H26は,炭素数に重点をおいて二量体と総称する.[別用語参照]二量化

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「二量体」の意味・わかりやすい解説

二量体
にりょうたい
dimer

分子2個が重合して生成する物質をいう。これに対し,重合する化合物のほうを単量体という。重合の仕方には環状に付加重合するもの,水素移動などを伴って鎖状に重合するものなどがある。また,カルボン酸などにおいて,水素結合などで2個の分子が会合している場合も二量体という。

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栄養・生化学辞典 「二量体」の解説

二量体

 分子,特に高分子が二分子会合して一つ単位を形成する場合の会合体

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の二量体の言及

【ポリマー】より

…同じ種類の小さい分子が互いに多数結合し,それに相当する構造単位のくり返しによって構成された分子,またはそれから成る物質をポリマー(重合体)という。出発物に当たる小さい分子をモノマー(単量体)といい,モノマー二つの重合体を二量体dimer,三つの重合体を三量体trimerと呼ぶ。構造単位のくり返しの数が多く,したがって分子量が大きいときには高重合体という。…

※「二量体」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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