分液漏斗(読み)ブンエキロウト(英語表記)separatory funnel

デジタル大辞泉 「分液漏斗」の意味・読み・例文・類語

ぶんえき‐ろうと【分液漏斗】

互いに混じり合わない2種の液体を分けて取り出すための漏斗球状で、底を細く引き伸ばした形をし、間にコックが付いている。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「分液漏斗」の意味・読み・例文・類語

ぶんえき‐ろうと【分液漏斗】

  1. 〘 名詞 〙 たがいに混ざり合わない液体を分けてとるために用いられる活栓つきの漏斗。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「分液漏斗」の意味・わかりやすい解説

分液漏斗
ぶんえきろうと
separatory funnel

化学実験などで、互いに混和しないで分相する2種の液体を分離して取り出すための器具。通常はガラス製で、球の下側を引き伸ばした形、あるいは上下を絞った円筒形容器部の上部に液体注入用の栓、下部には取り出し用のコックとその下に続く細長い管の脚がある。単なる二液の分離には円筒形、溶媒抽出あるいは分配平衡後の分離には伸ばした球形の容器のものを使う。

[岩本振武]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「分液漏斗」の意味・わかりやすい解説

分液漏斗【ぶんえきろうと】

互いに完全に混じり合わない2種の液相を分離するために用いるガラス器具。目的用途によって各種の形のものがある。コックを締め,すり合せのふたをして2液を振り混ぜ,放置すれば内部の液は2相に分かれ,コックをあければ下の相のみをとり出すことができる。溶媒抽出などに利用する。
→関連項目抽出(化学)漏斗

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

改訂新版 世界大百科事典 「分液漏斗」の意味・わかりやすい解説

分液漏斗 (ぶんえきろうと)

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「分液漏斗」の意味・わかりやすい解説

分液漏斗
ぶんえきろうと
separating funnel

混り合わない2種の液体を分離するためのガラス器具。すり合せの栓とコックがついており,形状,大小はその目的に応じて種々ある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の分液漏斗の言及

【漏斗】より

…通常の漏斗に適当な外とう部分をつけて高温または低温に保ったままろ過できるようにしたものを,保温漏斗あるいは熱漏斗(図4),氷漏斗(図5)などといっている。また,上部に共栓をつけ,下部にコックを有する図6のようなものを分液漏斗といっている。たがいに混じり合わない2種の液体を混和したり,分離したりするのに用いられる。…

※「分液漏斗」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

スキマバイト

働き手が自分の働きたい時間に合わせて短時間・単発の仕事に就くこと。「スポットワーク」とも呼ばれる。単発の仕事を請け負う働き方「ギグワーク」のうち、雇用契約を結んで働く形態を指す場合が多い。働き手と企...

スキマバイトの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android