切裂きジャック(読み)きりさきジャック

百科事典マイペディアの解説

切裂きジャック【きりさきジャック】

1888年ロンドンで起こった連続殺人事件の犯人。売春婦が次々と殺され,いずれも死体は無残に切り刻まれ,またその後〈切裂きジャックJack the Ripper〉と書かれた手紙が通信社に送られてきたことから,この名がついた。事件は迷宮入りし,犯罪研究家,推理小説家の好個なテーマとなった。

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世界大百科事典 第2版の解説

きりさきジャック【切裂きジャック Jack the Ripper】

イギリスの未知の凶悪殺人犯につけられた名称。ジャック・ザ・リッパーともいう。1888年8月ころから11月にかけて,ロンドン東端の貧民街で売春婦が咽喉を切られて殺される事件が連続して5件起こり(8件あるいは4件と主張する者もいる),結局犯人は逮捕されず迷宮入りになった。当局の必死の捜査をあざ笑うように〈切裂きジャック〉と名乗る赤字の手紙が通信社に送られ,世論を騒がし,多くの小説の種を提供した。【小池 滋】

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世界大百科事典内の切裂きジャックの言及

【快楽殺人】より

…クラフト・エービングの報告する例では,乳房の切断,性器の剔出(てきしゆつ),内臓の引出し,四肢解体など酸鼻な行為が多い。イギリスの〈切裂きジャック〉などもこの類型に属する。(3)サディズム的快楽殺人。…

【ロンドン】より

…1829‐41年にはトラファルガー広場が整備され,1838年にロンドン・ナショナル・ギャラリーが創設された。ビクトリア時代のロンドンは,世界最大の都市として繁栄したが,1837年に完成したバッキンガム宮殿やその近傍に集中する上流人士のクラブ・ハウス群などに象徴される一面と,パブや〈切裂きジャック〉事件に象徴されるような,民衆文化,貧困と犯罪,売春などの世界との二面性を色濃く示した。
[20世紀]
 20世紀に入ると,シティのビジネス街をはじめ,中心部のロンドンでは定住人口が減少に転じ,ドーナツ化現象が進行した。…

※「切裂きジャック」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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