刊記(読み)カンキ

百科事典マイペディアの解説

刊記【かんき】

日本では江戸末期までの,中国では清朝末までの版本で,出版の場所,年次,出版者名,その他出版関連事項を記した部分をいう。刊記が枠(わく)で囲まれているのを特に木記(もくき)という。現在の奥付に当たる。

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大辞林 第三版の解説

かんき【刊記】

昔の刊本で、出版の時・所・刊行者名などを記した奥付に相当する部分。

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図書館情報学用語辞典の解説

刊記

刊本の出版年月,出版地,出版者名などを示した表記で,和漢書の場合多くは巻末にある.刊記を枠で囲ったり,鐘,鼎,琴などの形の中に示す場合,これらを総称して木記(もっき)と呼ぶ.刊記を別丁に示す場合,奥付と呼ぶ.ヨーロッパの初期の印刷本でも巻末にあり,赤インクを使ったり印刷者マークを添えたりした例も多い.

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精選版 日本国語大辞典の解説

かん‐き【刊記】

〘名〙 日本や中国の古い書物で、その本の出版の時期、場所、発行所など、出版に関することがらを書きしるした部分。現在の奥付や洋書の標題紙に当たる。

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世界大百科事典内の刊記の言及

【奥書】より

…これによってその典籍の著者をはじめ,伝来の経路,性格を知ることができ,重要な記載である。版本の場合,巻末に出版の年月日,場所,出版者名などが簡単に記されているが,これを刊記(かんき)といい奥書と区別するのが普通である。古文書にあっては,料紙の左端を奥といい,ここに本文に対する証明,保証,承認,命令,指示の文言が別筆で記載されることがある。…

【奥付】より

…日本の書籍や雑誌の末尾に,著作者あるいは編集者,発行者,印刷・発行の年月日,版数や刷数,著作権の表示,定価など,出版発売に関する必要事項を記載した部分をいう。歴史的には11世紀末から始まった〈刊記〉(開版年紀,開版地名,開版書肆(しよし)または開版人などを表示したもの)に由来し,法制としては1722年(享保7)に南町奉行大岡越前守が猥褻(わいせつ)書を取り締まるために発した御触書が初めである。以後これが踏襲され,とくに1869年(明治2)の〈出版条例〉,ついで93年の〈出版法〉によって不可欠のものとなった。…

【木記】より

…中国の書物(漢籍)において,刊行時期,刊行地,刊行者の名などの全部もしくは一部を表示した部分をいう。刊記,牌記(はいき)ともいう。木記等の〈記〉は印記・図記の〈記〉,つまり印判・印形の意味で,上述の表示が篆書(てんしよ)その他特別の字体を用いたり,まわりを枠で囲んだりして,印判を思わせることが多いためにこの名がある。…

※「刊記」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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