初動分布(読み)しょどうぶんぷ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「初動分布」の意味・わかりやすい解説

初動分布
しょどうぶんぷ

P波(→地震波)の最初の運動方向分布。押し引き分布ともいう。縦波地震波である P波の動き始めは,地面の押し上げ(押し),または引き下げ(引き)のどちらかになる。この押し引きを地図上に表すと,押しと引きの地点は地理的にまとまっており,2本の線によって四つの領域に分けることができる。この線を節線といい,節線の交点震央の位置になる。このような初動分布はどの地震にも共通してみられ,節線のうちどちらか 1本は断層が伸びた方向や傾斜角を示すことから,地震を起こした震源断層地下での動き(発震機構)が推定される。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む