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利権回収運動 りけんかいしゅううんどう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

利権回収運動
りけんかいしゅううんどう

中国で,日清戦争後に列強に与えた鉄道,鉱山などの利権を回収しようとした 20世紀初頭の運動。開明官僚や立憲派紳士層,新興資本家層によって指導され,外交交渉や買戻しによって利権を回収し,中国人の資本で鉄道,鉱山などを建設,経営することを目指したもので,光緒 31 (1905) 年以降活発化し,武漢-広州間,南京-紹興間の鉄道敷設権などの回収に成功した。外交紛争相手国に対する商品ボイコット運動とともに,ナショナリズム高揚の一典型とされる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

利権回収運動
りけんかいしゅううんどう

19世紀末、中国、清(しん)朝が列強に与えた鉄道や鉱山の利権を回収し、民族資本によって運営しようとした行動。義和団事件(1899~1901)以後中国における列強の支配圏拡大、資本輸出の有効な手段となったのは、清朝財政窮乏の解決策でもあった鉄道借款であった。そこで鉄道・鉱山の建設・採掘などの利権の再分割闘争が引き起こされた。反面この時期には民族産業が発展し、地主・高利貸資本・官僚資本の転化した中国ブルジョアジーは有利な投資と産業資本への転換を待望していた。利権回収運動(外貨排斥を含む)は彼らを推進者として、民族意識や民衆運動の高揚を背景に、ブルジョアジーの要求を反映させ、同時に産業資本への転換を促進した。利権回収は1905年の粤漢(えっかん)鉄道を手始めに、鉄道・鉱山を中心に実現する。ところでこの運動の中核となったブルジョアジーは政治的には立憲派にくみし、清朝とは妥協的な一面をもっていた。一方、革命派は利権回収運動のなかでは傍流にあったが、鉄道国有化問題を契機とした立憲派と政府の対立関係を反満革命運動、さらに辛亥(しんがい)革命(1911)へと発展させていった。[南里知樹]

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