図書館のパフォーマンス測定を構成する概念の一つで,『JIS X 0812 図書館パフォーマンス指標』によれば,“利用者が要求したときに,コンテンツ,資料,施設又はサービスについて,実際に図書館が提供できる程度”.通常は資料について用いられ,ある資料を利用したいと望んでいる利用者がいるときに,実際にその資料を利用できるかどうかに関する可能性をいう.書架にあり,すぐにその利用が可能な場合を「即時的な利用可能性」とし,相互貸借などを経由するような場合と区別することがある.米国の大学図書館では特定の文献を探している利用者を調査し,利用に成功したか否かを明らかにするとともに,失敗した場合の原因を明らかにする利用可能性調査の実施例がある.