デジタル大辞泉
「削蹄」の意味・読み・例文・類語
さく‐てい【削×蹄】
馬や牛のひづめを削ること。放し飼いに比べて舎飼いの場合は摩耗が少なく、ひづめが伸びすぎるために一定期間ごとに行う。
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さく‐てい【削蹄】
- 〘 名詞 〙 家畜、特に馬の蹄(ひづめ)を削って、その破損または変形を防ぎ矯正すること。〔装蹄師法(昭和一五年)(1940)〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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削蹄
さくてい
家畜の伸びすぎたひづめを削ることをいう。ウシ、ヒツジ、ヤギの場合、放牧で飼われているものはひづめが自然に摩耗するので、整形のみでよいが、舎飼いのものはひづめの周囲の角質部が伸びすぎるので削蹄を行う。
ひづめが伸びすぎると、ウシやウマでは肢勢が悪くなり、そこに汚物がたまって、ひづめのいろいろな病気の原因となり、ヒツジ、ヤギでは腐蹄病をおこす。ウシでは育成期の初期に行い、その後4か月に1回、ヒツジ、ヤギでは2、3か月に1回の間隔で、剪定鋏(せんていばさみ)か削蹄鎌(がま)、グラインダーなどを用いて、伸びすぎた角質部を削る。ウマの場合は、25~30日に1回蹄鉄を外し、蹄壁と蹄底を削り取る。ウシ、ウマの削蹄は労力と熟練を要する作業で、とくにウマの場合は高度な技術をもつ装蹄師によって行われる。
[西田恂子]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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削蹄 (さくてい)
hoof cutting
家畜のひづめが過長となったものを削り取ること。ひづめが伸び過ぎると正しい肢勢がとれず歩様も乱れ,四肢の筋肉・腱・関節の疾患を引き起こす原因となるので,適当な時期に伸びた蹄壁を蹄底まで削る必要がある。道具としては蹄刀,削蹄鋏(きよう),やすり,つちなどを用いる。削蹄は雨天のときに行うと,角質部が柔らかくて削りやすい。
執筆者:正田 陽一
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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