割切る(読み)ワリキル

デジタル大辞泉 「割切る」の意味・読み・例文・類語

わり‐き・る【割(り)切る】

[動ラ五(四)]
割り算で、余りを出さずに割る。整除する。「ここの勘定人数で―・ることができない」
ある原則に立って、物事を単純明快に解釈し結論を出す。また、その結論にしたがって決断する。「―・った物の考え方
[動ラ下二]わりきれる」の文語形

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「割切る」の意味・読み・例文・類語

わり‐き・る【割切】

  1. [ 1 ] 〘 他動詞 ラ行五(四) 〙
    1. 割り算で端数を出さずに割る。
    2. 一定の原則に従って物事の結論をきっぱりと出す。また、感情思惑による動揺を断ち切って理性的な判断を優先させる。
      1. [初出の実例]「ハッキリと、割り切った演技をしてゐる」(出典:古川ロッパ日記‐昭和一一年(1936)三月二一日)
      2. 「何もかも自分の判断で割切りそして行動してゐる」(出典:日の果て(1947)〈梅崎春生〉)
  2. [ 2 ] 〘 自動詞 ラ行下二段活用 〙わりきれる(割切)

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