加藤まさを(読み)カトウ マサオ

20世紀日本人名事典 「加藤まさを」の解説

加藤 まさを
カトウ マサオ

大正・昭和期の挿絵画家,童謡詩人,小説家



生年
明治30(1897)年4月10日

没年
昭和52(1977)年11月1日

出生地
静岡県藤枝

本名
加藤 正男

別名
別名=藤枝 春彦,蓬 芳夫

学歴〔年〕
立教大学英文科卒

経歴
学生時代から抒情画風の挿絵を描き、「少女画報」「少女倶楽部」「令女界」に抒情画と抒情詩童話を発表、小説も書いて、少女たちの人気を得、ジャーナリズムにもてはやされた。作品に童謡画集「かなりやの墓」「合歓揺籃」、詩集「まさを抒情詩」、少女小説「遠い薔薇」「消えゆく虹」など。また死の直前「加藤まさを抒情画集」を出版。童謡「月の沙漠」は佐々木すぐる作曲で今なお愛唱され続け、千葉県御宿に記念碑がある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

関連語 講談社

日本大百科全書(ニッポニカ) 「加藤まさを」の意味・わかりやすい解説

加藤まさを
かとうまさお
(1897―1976)

挿絵画家、詩人、小説家。本名は正男。静岡県藤枝に生まれ、立教大学英文科を卒業。在学中に詩画集『カナリヤの墓』(1920)を出版して挿絵画家、詩人としてスタート。主として少女雑誌、婦人雑誌に線描中心の叙情的な挿絵を描いた。童謡、叙情詩集に『合歓(ねむ)の揺籃(ゆりかご)』(1921)、『まさを抒情(じょじょう)詩集』(1926)など、小説・少女小説集に『遠い薔薇(ばら)』(1926)、『消えゆく虹(にじ)』(1929)などがあり、彼の作詩になる童謡『月の沙漠(さばく)』(佐々木すぐる作曲)は有名である。

上笙一郎

『『加藤まさを抒情画集』(1977・講談社)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「加藤まさを」の解説

加藤まさを かとう-まさを

1897-1977 大正-昭和時代の挿絵画家,小説家。
明治30年4月10日生まれ。立大在学中に詩画集「かなりやの墓」を出版。「少女倶楽部(クラブ)」などに叙情画,叙情詩を発表。また「遠い薔薇(ばら)」「消えゆく虹(にじ)」などの少女小説もかく。童謡詩「月の沙漠(さばく)」はとくに有名。昭和52年11月1日死去。80歳。静岡県出身。本名は正男。作品はほかに詩画集「合歓(ねむ)の揺籃(ゆりかご)」。

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367日誕生日大事典 「加藤まさを」の解説

加藤 まさを (かとう まさお)

生年月日:1897年4月10日
大正時代;昭和時代の挿絵画家;童謡詩人;小説家
1977年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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