合歓(読み)ゴウカン

デジタル大辞泉 「合歓」の意味・読み・例文・類語

ごう‐かん〔ガフクワン〕【合歓】

[名](スル)
ともに喜び楽しむこと。
男女が共寝すること。同衾どうきん
合歓木」の略。
[類語](1楽しむ興ずる堪能たんのうする満喫する享受する享楽するエンジョイする興がる・興を添える・興趣が募る・興に入る興に乗る歓を尽くす感興歓楽逸楽安逸交歓/(2性交交合情交セックスファックエッチ交接交尾性行為房事同衾共寝夜伽性交渉性生活夫婦生活関係一儀寝る抱く枕をわす夜の営み

ねぶ【合歓】

ネムノキ別名
「昼は咲き夜は恋ひる―の花君のみ見めや戯奴わけさへに見よ」〈・一四六一〉

ねむ【合歓】

ネムノキの別名。 花=夏 実=秋》「雨の日やまだきにくれて―の花/蕪村

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「合歓」の意味・読み・例文・類語

ごう‐かんガフクヮン【合歓】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( ━する ) よろこびを共にすること。いっしょに喜ぶこと。
    1. [初出の実例]「人民称聖、恒謂千秋万歳、合歓相保」(出典:正倉院文書‐天平勝宝八年(756)六月二一日・東大寺献物帳)
    2. [その他の文献]〔礼記‐楽記〕
  3. ( ━する ) とくに、男女がよろこびを共にすること。
    1. [初出の実例]「合歓在躬。何失錦葉之独貴」(出典:本朝文粋(1060頃)一・孫弘布被賦〈源英明〉)
    2. 「夜宿には美人と合歓してなぐさみ」(出典:玉塵抄(1563)三七)
    3. [その他の文献]〔古詩十九首‐其一八〕
  4. ごうかんぼく(合歓木)」の略。
    1. [初出の実例]「合歓寂院寧蠲忿。萱草閑堂反召悲」(出典:文華秀麗集(818)中・艷情菅原清公〉)

ごう‐かガフクヮ【合歓】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「こうか」とも ) =ねむのき(合歓木)
    1. [初出の実例]「わぎもこが形見のかうか花にのみ咲きてけたしもみにならぬかも」(出典:古今和歌六帖(976‐987頃)六)

ねむ【合歓】

  1. 〘 名詞 〙ねむのき(合歓木)
    1. [初出の実例]「合歓さくや七ツ下りの茶菓子売」(出典:俳諧・文政句帖‐五年(1822)六月)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「合歓」の読み・字形・画数・意味

【合歓】ごうかん(がふくわん)

和合。〔礼記楽記〕酒(しゅし)はを合する以なり。樂はに象る以なり。禮はを綴(とど)むる以なり。

字通「合」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

動植物名よみかた辞典 普及版 「合歓」の解説

合歓 (ネムノキ・ネブ;コウカ;ゴウカン)

学名Albizzia julibrissin
植物。マメ科の落葉小高木,園芸植物,薬用植物

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android