加藤菊(読み)かとう きく

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「加藤菊」の解説

加藤菊 かとう-きく

?-1773 江戸時代中期の女性。
三河(愛知県)大浜村の代官加藤四郎左衛門の妻。享保(きょうほう)年間(1716-36)貞照院事件で罪にとわれ伊豆(いず)大島へ流された夫の放免熊野権現に祈願し,法華(ほけ)経の写経手紙をいれた箱を海に投じた。その箱を釣りをしていた夫がひろいあげ,このことが幕府につたわり,夫はゆるされたという。安永2年2月10日死去。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android