助炭(読み)ジョタン

デジタル大辞泉 「助炭」の意味・読み・例文・類語

じょ‐たん【助炭】

枠に和紙を張ったもので、火持ちをよくするため、火鉢などを覆う道具 冬》

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精選版 日本国語大辞典 「助炭」の意味・読み・例文・類語

じょ‐たん【助炭】

〘名〙 枠(わく)に和紙を張った、火鉢などのおおいにする道具。火気を散らさず、火持ちをよくするもの。《季・冬》 〔和漢三才図会(1712)〕
俳諧・続明烏(1776)冬「埋火や助炭に残る風の音〈百非〉」

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「助炭」の意味・わかりやすい解説

助炭
じょたん

箱形の木枠に和紙を何枚も厚く張り重ね,そこに柿渋などを塗ったもののこと。火気を散らさず,火持ちをよくさせることが目的で,火鉢や炉などの上におおいかぶせる用具として使われてきた。

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食器・調理器具がわかる辞典 「助炭」の解説

じょたん【助炭】

炉や火鉢の炭火を長もちさせるためにかぶせる、木枠に和紙を張った覆い。

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世界大百科事典(旧版)内の助炭の言及

【せんべい(煎餅)】より

…表面が膨れあがって鬼面のようになるので,鬼せんべいと称された。それを売り歩く行商人がいて,餅を入れた籠と火鉢をおさめた助炭(じよたん)とを一荷にして担いでいた。やがて鉄の焼型にはさんで焼くようになり,また,鶏卵,みそ,ゴマ,ケシなどの副材料を配合するなどして,小麦粉系のせんべいは多彩になっていった。…

※「助炭」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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