山川 世界史小辞典 改訂新版 「労働党〔イギリス〕」の解説
労働党〔イギリス〕(ろうどうとう)
Labour Party
イギリスの政党。1906年の総選挙で独自の議員29人を当選させた労働代表委員会が改称して成立。18年「労働と新秩序」と題する新綱領を発表して,社会民主主義路線を明確にした。22年総選挙で第2党となり,24年自由党の協力を得てマクドナルド連立内閣を組織したが,短命に終わった。29年には第一党となって第2次マクドナルド内閣をつくったが,世界恐慌のため独自の政策を実現できず,第二次世界大戦中はチャーチル戦時内閣に協力した。45年の総選挙に勝ってアトリーが単独政権を組閣して,重要産業を国有化し,社会福祉国家を実現させた。保守党とともに二大政党の一翼をなしたが,イギリス経済の衰退に悩まされ,79年から18年間の保守党支配を許した。ブレアが97年の総選挙で圧勝して政権を奪還した。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報