山川 世界史小辞典 改訂新版 「労働総同盟〔フランス〕」の解説
労働総同盟(CGT)〔フランス〕(ろうどうそうどうめい)
Confédération Générale du Taravail
1895年に結成されたフランスの労働組合連合。政党から自立した直接行動を主張するサンディカリスムを指導理念に掲げたが,第一次世界大戦への協力や戦後の労働争議の敗北で,1922年に共産党系が脱退して統一労働総同盟を結成。人民戦線の進展で両総同盟は36年に再統一し,人民戦線の勝利で組合員は10倍の500万になる。第二次世界大戦後は右派が脱退し,共産党系の労働組合となるが,70年代以降の同党の低落と社会党系労働組合(CFDT)の成長で,かつての動員力はない。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報