勝俵蔵(読み)かつ ひょうぞう

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「勝俵蔵」の解説

勝俵蔵(2代) かつ-ひょうぞう

1781-1831* 江戸時代後期の歌舞伎役者作者
安永10年3月生まれ。4代鶴屋南北(初代勝俵蔵)の子。3代坂東彦三郎の門にはいり,寛政11年江戸市村座で立役(たちやく)となる。文化12年役者をやめて深川妓楼(ぎろう)をひらいたが,文政12年立作者として復帰。役者時代から父の創作に協力し,筋書,仕掛物に工夫をこらした。天保(てんぽう)元年12月17日死去。50歳。江戸出身。初名は坂東鶴十郎。俳名は東水。屋号鶴屋

勝俵蔵(初代) かつ-ひょうぞう

鶴屋南北(つるや-なんぼく)(4代)

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の勝俵蔵の言及

【願人坊主】より

…1811年(文化8)3月江戸市村座で3世坂東三津五郎が七変化所作事《七枚続花の姿絵(しちまいつづきはなのすがたえ)》の一つとして初演。作詞2世桜田治助,初世勝俵蔵(のちの4世鶴屋南北)。作曲3世岸沢古式部。…

【鶴屋南北】より

…77年11月,初世桜田治助を立作者とする中村座に,桜田兵蔵の名で出勤するが,79年11月には名前が消える。翌80年5月,市村座に沢兵蔵と改名し,81年(天明1)8月から約半年消息をたったが,翌82年4月から森田座へ勝俵蔵の名で再勤する。いらい長い下積みの習作生活をかさね,先輩作者の助筆,補綴,〈小幕〉とよばれるコミカルな短い幕の執筆などを続けた。…

※「勝俵蔵」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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