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勝沼氏館 かつぬましやかた

日本の城がわかる事典の解説

かつぬましやかた【勝沼氏館】

山梨県東山梨郡勝沼町にあった城塞。国指定史跡。戦国時代の甲斐武田氏の一族の勝沼氏の居城。笛吹川上流の日川に面した断崖の上に築かれていた平城(ひらじろ)(崖端城)である。15世紀末に甲斐守護の武田信虎(信玄の父)の弟の信友がここに居館を築き、勝沼氏を称した。信友は兄・信虎が居館を躑躅(つつじ)ヶ崎館(甲府市)に移した際、郡内(現在の大月市や都留市一帯)の小山田氏などに対する監視や武蔵、相模に対する備えとして、古い城館跡を城塞として改修して居館を建設し移り住んだといわれている。発掘調査により、この城館のあった場所にはすでに15世紀に館が築かれていたことがわかっている。勝沼氏は信友と、1535年(天文4)の北条氏綱との戦いで戦死した信友の後を継いだ長男の信元との2代にわたって親族衆として武田氏に仕え、1542年(天文11)の信濃大門峠の合戦、1546年(天文15)の笛吹峠の合戦、1547年(天文16)の信濃海野平の合戦、1550年(天文19)の信濃の深志城(松本市、のちの松本城)攻略とその後に起こった小笠原長時との合戦などに従軍した。1560年(永禄3)に、信友は逆心を企てたことを理由に武田信玄に誅殺され、勝沼氏は断絶した。同館は「館」と名づけられているものの、外郭部を有する本格的な城構えの城郭だった。現在、城跡には堀や土塁が復元整備され史跡公園として公開されている。また、発掘調査により建物や門、水路の跡などが発見され、戦国時代の武田武将の暮らしぶりを知る手がかりとして国史跡に指定された。JR中央本線勝沼不動峡駅から徒歩約20分。

出典|講談社日本の城がわかる事典について | 情報

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