(読み)ボ

精選版 日本国語大辞典 「募」の意味・読み・例文・類語

つのり【募】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「つのる(募)」の連用形名詞化 )
  2. つのること。ひろく求め集めること。募集。
    1. [初出の実例]「難処に飢寒せり。王の募(ツノリ)に赴かむと欲ふ」(出典:大慈恩寺三蔵法師伝永久四年点(1116)四)
  3. ますますはげしくなること。ひどくなること。激化

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「募」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 12画

(旧字)
13画

[字音]
[字訓] つのる

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(ぼ)。〔説文十三下に「廣く之れを求むるなり」(段注本)とあり、募集・招募することをいう。主として力役軍役について用いるが、力は耒(すき)の象形字であるから、本来農耕に入殖するものを募集したのであろう。

[訓義]
1. つのる、まねく。
2. やとう。

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕 豆乃留(つのる)、加不(ねがふ) 〔名義抄 ツノル・モトム・ネガフ

[熟語]
募格・募金・募集募召募銭募選募発募兵・募民
[下接語]
応募・簡募・雇募・公募・采募・召募・招募・賞募・選募・徴募・点募・訪募

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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