化学辞典 第2版 「化学物質命名法」の解説
化学物質命名法
カガクブッシツメイメイホウ
chemical nomenclature
国際純正および応用化学連合(IUPAC)が制定した英語で書かれた命名法が基準として用いられている.日本では,その日本語化を必要とするため,日本語の命名法としてまとめたものが出版されている.化合物名には,体系名と非体系名がある.前者は構造式にもとづいて一定の規則に従ってつけられた名称であり,後者は慣用名・半慣用名や商品名などである.体系名およびIUPAC規則で認められている慣用名・半慣用名をIUPAC名ということがある.しかし,体系名であっても,一つの物質に二つ以上の命名が可能な場合もあるため,コンピューター処理の必要上,ある構造式に対応する一つの命名法を定めたもの(たとえば,Chemical Abstracts命名法)もある.[別用語参照]ケミカルアブストラクツ
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報