以前は化粧落し用高級ちり紙と考えられていたが,現在はいわゆるティッシュペーパー(フェーシャルティッシュfacial tissue)と同義語で,後者のほうがよく用いられている。家庭用薄葉紙の一品種で,耐水性があり,強度もあるが柔らかで,毛羽(けば)がたちにくく紙粉のないことが重要な性質である。さらし化学パルプを使用し,20g/m2以下のシートを長網ヤンキーマシンで作り,ドライヤーで10~25%のクレーピング(しわつけ)を行う。このクレーピングと柔らかい合成樹脂接着剤(ポリアミドポリアミンエピクロルヒドリン)の使用によって肌ざわりの柔らかい紙となり,弾力があって,すぐには破れにくい。ティッシュペーパーにJIS規格はないが,一般に,1箱200組(400枚)入りについて,240g以上,1枚の面積450cm2以上のものをLサイズ,220g,420cm2以上のものをSサイズとし,ポケットティッシュでは1パック10組入りのものについて,11.4g,430cm2以上のものをLサイズ,10.6g,400cm2以上のものをSサイズとしている。
執筆者:臼田 誠人
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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