北ケープ(読み)きたけーぷ(その他表記)Northern Cape

日本大百科全書(ニッポニカ) 「北ケープ」の意味・わかりやすい解説

北ケープ
きたけーぷ
Northern Cape

南アフリカ共和国北西部の州。1993年末の暫定憲法の成立により、従来の4州が9州に再編されたのに伴い、旧ケープ州が東・西・北の3州と北西州の一部に4分割されて成立した。面積36万1830平方キロメートルと9州中第1位を占めるが、人口は少なく72万4000、うち黒人22万2000、白人12万1000、カラード混血)39万7000、インド人2000(1996)。都市化率は73%。州都キンバリー。同州の大半は農村地域であるが、人口が集中する都市としてキンバリー、アピントンなどがある。南アGDP(国内総生産)に占める北ケープ州の割合は2.2%と9州中最下位で、主要産業部門として、鉱業商業農業がある。1人当り所得は1万0848ラント(1994)で全国平均の9461ラントを上回り、ハウテン州西ケープ州に次いで第3位。

[林 晃史]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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