北の政所(読み)キタノマンドコロ

デジタル大辞泉 「北の政所」の意味・読み・例文・類語

きた‐の‐まんどころ【北の政所】

摂政関白正妻を敬っていう語。のちには、大臣大納言中納言の正妻をもいった。
特に、豊臣秀吉の正妻の敬称。→高台院こうだいいん

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精選版 日本国語大辞典 「北の政所」の意味・読み・例文・類語

きた【北】 の 政所(まんどころ)

  1. ( 「北」は北の方、「政所」は内政を執る所の意 )
  2. [ 一 ]
    1. 摂政、関白の正妻を敬っていう語。のちには、大臣、大納言、中納言の正妻をもいった。
      1. [初出の実例]「北のまん所の別当ども、人人ひきゐて」(出典:源氏物語(1001‐14頃)若菜上)
    2. ( 誤って ) の場合以外の奥方の敬称。
      1. [初出の実例]「北のまんところ打続きかくれさせ給へば」(出典:義経記(室町中か)八)
  3. [ 二 ] 特に、豊臣秀吉の妻の敬称。杉原定利の二女。名は禰(ねね)尾張の人。糟糠(そうこう)の妻として功をつくした。秀吉の没後、落髪、隠棲して高台院と称し、政界の動きに隠然たる影響をもった。

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