北反畝遺跡(読み)きたたんせいせき

日本歴史地名大系 「北反畝遺跡」の解説

北反畝遺跡
きたたんせいせき

[現在地名]小矢部市綾子

渋江しぶえ川左岸段丘上、標高約三七メートルに立地。昭和六二年(一九八七)から平成二年(一九九〇)にかけて発掘調査され、五―六世紀と一二世紀後半―一四世紀の建物跡・墓跡等が検出され、また条里地割が復原されている。五―六世紀の遺構には竪穴住居跡一二棟・掘立柱建物跡三棟・土壙墓一〇基などがある。竪穴住居はいずれも隅丸方形または長方形で、八・三×七・二メートルの大型のもの、一辺四・三―五・九メートルの中型のもの、一辺三・二―三・六メートルの小型のものがあるが、中型が最も多い。掘立柱建物は、柱間が二間×二間の総柱建物が二棟、一間×二間が一棟で倉庫と考えられている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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