日本歴史地名大系 「北川郷」の解説 北川郷きたがわごう 高知県:安芸郡北川村北川郷現北川村のうち、南部に位置する奈半利(なはり)郷に属した野川(のがわ)・野友(のとも)・加茂(かも)と、新田村である岩佐(いわさ)村を除いた全域で、集落は奈半利川とその支流域に点在する。寛治六年(一〇九二)八月六日の奥書がある妙楽寺文書には、北川郷の山境が次のように記される。<資料は省略されています>多くの不明な地名があるためはっきりしないが、南の装束(しようぞく)峠・岩佐清水、東の四郎(しろう)ヶ野(の)峠、北東の吹越(ふきこし)峠、北西の久木(くき)や、西の朝日出(あさひで)(現馬路村)など現在残る地名に比定できるものもみられる。ただし記載の年号には疑問もある。奈半利川など郷内の河川は急流が多く、居住地には適さないが山岳修行者や落人にとっては格好の地であったらしい。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by