北窓(読み)きたまど

精選版 日本国語大辞典 「北窓」の意味・読み・例文・類語

きた‐まど【北窓】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 北側の窓。北むきの窓。
    1. [初出の実例]「向 キタマト」(出典:法華経音訓(1386))
    2. 「北窓の障子は気立ましい音をして」(出典:多情多恨(1896)〈尾崎紅葉〉前)
  3. 萩餠の異称。「北窓の月入らず」を、「搗(つ)き入らず」に掛けたものという。

ほく‐そう‥サウ【北窓・北&JISEC84;】

  1. 〘 名詞 〙 北側の窓。きたまど。
    1. [初出の実例]「遙尋南岳径、高嘯北窓隈」(出典凌雲集(814)詠史〈坂上今継〉)
    2. [その他の文献]〔晉書‐陶潜伝〕

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普及版 字通 「北窓」の読み・字形・画数・意味

【北窓】ほくそう(さう)

北の窓。唐・白居易〔北窓三友〕詩 今日北の下(もと) 自ら問ふ何の爲すぞ 欣然、三友を得たり 三友とは誰(たれ)とか爲す 琴罷(や)みては輒(すなは)ち酒を擧げ 酒罷みては輒ち詩を吟ず

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和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典 「北窓」の解説

きたまど【北窓】

おはぎの異称。◇おはぎは餅(もち)と違って搗(つ)かないで作るので、また北側の窓からは月が見えないため、「月(搗き)入らず」と掛けたものとされる。⇒おはぎ

出典 講談社和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典について 情報

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