詠史(読み)えいし

精選版 日本国語大辞典 「詠史」の意味・読み・例文・類語

えい‐し【詠史】

〘名〙 歴史上事実詩歌に詠むこと。また、その詩歌。
田氏家集(892頃)中・自詠「斉衡三年秋、製詠史百四十六首」 〔詩品‐序〕

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デジタル大辞泉 「詠史」の意味・読み・例文・類語

えい‐し【詠史】

歴史上の事柄題材として詩歌を作ること。また、その詩歌。→詠物えいぶつ

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普及版 字通 「詠史」の読み・字形・画数・意味

【詠史】えいし

史実主題にして詩歌を作る。〔晋書文苑、袁宏伝〕宏、り。美。曾(かつ)て詠詩を爲(つく)る。是れ其の風の寄するなり。

字通「詠」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の詠史の言及

【詠史詩】より

…歴史故事に題材を求めた中国の詩。後漢の班固の《詠史詩》はその最も古いもので,前漢文帝の時代の孝女緹縈(ていえい)の物語を主題として感慨をうたう。6世紀初に編まれた《文選(もんぜん)》では,詩の一体として〈詠史〉の部を設け,王粲(おうさん)〈詠史詩〉,曹植(そうしよく)〈三良詩〉以下,21首の作品を収める。…

※「詠史」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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