匹夫も志を奪うべからず(読み)ヒップモココロザシヲウバウベカラズ

デジタル大辞泉 「匹夫も志を奪うべからず」の意味・読み・例文・類語

匹夫ひっぷこころざしうばうべからず

《「論語子罕しかんから》どんなにいやしい者でも、しっかりした志を持っていれば、だれもその志を変えさせることはできない。人の志は尊重すべきであるということ。→三軍も帥を奪うべきなり匹夫も志を奪うべからざるなり

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精選版 日本国語大辞典 「匹夫も志を奪うべからず」の意味・読み・例文・類語

ひっぷ【匹夫】 も 志(こころざし)を=奪(うば)うべからず[=奪(うば)い難(がた)し]

  1. ( 「論語‐子罕」の「三軍帥也、匹夫志也」による ) 身分の低いつまらない男でも、その志がしっかりしていれば、何人もそれを動かすことはできない。
    1. [初出の実例]「雖万乗之尊、難疋夫之志」(出典本朝文粋(1060頃)七・請召問諸儒決是非文章生試判違例状〈大江匡衡〉)

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故事成語を知る辞典 「匹夫も志を奪うべからず」の解説

匹夫も志を奪うべからず

どんな人間であれ、その意志は尊重されるべきだということのたとえ。

[由来] 「論語かん」に出て来る、孔子のことばから。「大国軍勢であっても、その総大将を討ち取ることは可能だ。しかし、『匹夫も志を奪うべからず(たとえ身分の低い男でも、その志がしっかりしていれば、だれもそれを変えさせることはできない)』」とあります。

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