匹夫(読み)ヒップ

デジタル大辞泉 「匹夫」の意味・読み・例文・類語

ひっ‐ぷ【匹夫】

身分のいやしい男。また、道理をわきまえない男。⇔匹婦
[類語]小人小物小人物鼠輩

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「匹夫」の意味・読み・例文・類語

ひっ‐ぷ【匹夫・疋夫】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 一人の男。
  3. 身分の低い男。いやしい男。また、道理を解さない男。つまらない男。
    1. [初出の実例]「非唯不志於匹夫」(出典菅家文草(900頃)一〇・辞右大臣職第一表)
    2. 「名将匹夫(ヒッフ)の鋒(きっさき)に名を失はせ給はん事」(出典:太平記(14C後)九)
    3. [その他の文献]〔孟子‐梁恵王下〕
  4. 人夫。人足。
    1. [初出の実例]「所旅具之疋夫等、進行之処」(出典:吾妻鏡‐元暦二年(1185)五月一七日)

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普及版 字通 「匹夫」の読み・字形・画数・意味

【匹夫】ひつぷ

身分の賤しい男。〔論語、子罕〕子曰く三軍も帥(すい)を奪ふべきなり。匹夫も志を奪ふべからざるなり。

字通「匹」の項目を見る

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