精選版 日本国語大辞典「十一面観世音」の解説
じゅういちめん‐かんぜおん ジフイチクヮンゼオン【十一面観世音】
七観音または六観音の一つ。十一の小面(菩薩面、忿怒面、笑面など)をつけた観音で、救済の働きが多面的であることを象徴する。本面を加えて十一面とするものと、本面以外に十一面あるものとあり、十一面のつけ方も種々である。二臂、四臂、八臂などの像形にあらわされる。六道に配した場合には、阿修羅道(あしゅらどう)の救主とされる。十一面観音。

※西大寺資財流記帳‐宝亀一一年(780)「十一面観世音菩薩像二躯」
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