十二支文(読み)じゅうにしもん(その他表記)shi-er-zhi-wen

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「十二支文」の意味・わかりやすい解説

十二支文
じゅうにしもん
shi-er-zhi-wen

中国古代の陰陽五行説に基づく暦法であった十二支を文様として表わしたもの。漢代の『方格規矩文鏡』 (→四神鏡 ) には,右回りに十二支の文字を配した例がある。十二支に動物をあて,図像化したり文様化したりしたのは,仏教など外来思想との結合によるもので,唐代になると墓誌に十二支像が刻まれ,また十二支の土偶が造られた。薬師如来の守護神である十二神将が昼夜 12時,四季 12ヵ月に配置されたり,十二支獣に乗ったり,頭上に戴いたりした例が現れた。この影響は朝鮮,日本に及び,慶州王陵,金 庾信墓,仏国寺傍掛陵や,『十二支刻彫石板』 (正倉院) ,塑造『十二神将像』 (新薬師寺) の頭冠飾り,三月堂本尊『不空羂索観音像』の天蓋の鏡などに初期の遺例がある。

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