十列(読み)トオツラ

デジタル大辞泉 「十列」の意味・読み・例文・類語

とお‐つら〔とを‐〕【十列】

賀茂の祭りのときなどに近衛官人によって行われた一種競馬。また、それを行う人。馬を10頭並べて走ったもの、また、20人が2騎ずつ走った10番のもの、などの説がある。

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精選版 日本国語大辞典 「十列」の意味・読み・例文・類語

とお‐つらとを‥【十列】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 祭に、奉賽(ほうさい)として一〇頭の馬によって行なわれる一種の競馬。また、それを行なう人。一〇騎ずつ轡(くつわ)を並べて一時に走らせ遅速を争うものとも、二騎ずつ一〇番行なわれるものともいう。
    1. [初出の実例]「喚左右馬寮十列細馬於仁寿殿東庭之」(出典日本三代実録‐元慶八年(884)三月五日)
  3. 一日千里も走るような駿馬
    1. [初出の実例]「一日に千里を行馬を、とをつらと云、十列とかく也」(出典:わらんべ草(1660)四)

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