日本歴史地名大系 「十勝鉄道帯広部線」の解説 十勝鉄道帯広部線とかちてつどうおびひろぶせん 北海道:十勝支庁帯広市十勝鉄道帯広部線大正八年(一九一九)創立の北海道製糖株式会社によって建設された鉄道。同九年一二月大正(たいしよう)村の同社帯広工場が操業を開始。これに先立ち原料ビートの供給先である売買(うりかり)・太平(たいへい)・上帯広・以平(いたいら)、上伏古(かみふしこ)・上芽室(かみめむろ)・上美生(かみびせい)(現芽室町)などの農場から、ビートを輸送するための専用軌道敷設工事が、同九年六月鉄道の認可を得て着手され、同年一一月には敷設工事を終えて開通した。軌間は七六二ミリ、使用された枕木がおおよそ一〇〇万丁、レールはアメリカのカーギー会社製、初め六両連結のタンク機関車三両を購入、次に国鉄からゲージ一両を購入、さらにドイツのアーキーコッペ社製の二両を購入した。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by