日本大百科全書(ニッポニカ) 「十堰」の意味・わかりやすい解説
十堰
じゅうえん / シーイエン
中国中部、湖北(こほく)省北西部の地級市。武当(ぶとう)山脈の北麓(ほくろく)に位置する。鄖陽(うんよう)など3市轄区、4県を管轄し、丹江口(たんこうこう)市の管轄代行を行う(2016年時点)。人口347万(2014)。1969年市制を施行した。襄渝(じょうゆ)線に沿う工業都市である。1975年国営第二自動車製造工場(現、東風汽車)が操業を開始し、2003年に本社は武漢(ぶかん)に移転したものの、本市は目下中国最大級の乗用車生産拠点である。市の西方の黄竜灘(こうりゅうたん)ダムには、出力15万キロワットの水力発電所がある。
[河野通博・編集部 2017年8月21日]