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千年家 せんねんや

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

千年家
せんねんや

兵庫県山間部にある江戸時代以前に建てられた民家。江戸時代以降千年家と称されている。以前は農家が数軒あったが,現存するのは神戸市北区の箱木家住宅と姫路市安富町の古井家住宅の2棟のみで,いずれも国指定重要文化財。箱木家は大同年間 (806~810) に建設されたとされるが,確証はない。平面,架構方法,柱の表面仕上げなどが近世民家と大きく異なり,少なくとも室町後期までさかのぼる遺構と考えられる。古井家も近世以前の建築とされ,中世の民家の形式を伝える貴重な遺構である。

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百科事典マイペディアの解説

千年家【せんねんや】

民家に対する兵庫県の通称。神戸市の箱木家と宍粟(しそう)郡の古井家の2軒のみ現存し,前者は室町中期,後者は同末期の建設と推定され,現存する民家遺構のうち最古のもの。兵庫県の山間部に分布していた,土間に面して細長い2室を接した平面をもつ民家を千年家型という。

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世界大百科事典内の千年家の言及

【民家】より

…座敷以外は天井を張らないことが多く,これらの梁組みは力強い構成美をつくり,意匠上の特徴にもなる。
[遺構の年代]
 現存する民家遺構で最も古い建物は千年家(せんねんや)として知られる箱木家住宅(神戸市,農家)で,室町時代の中期と推定され,ついで古井家住宅(兵庫県宍粟郡,農家)が室町末期と考えられる。建設年次の判明している民家遺構で最も古いものは,町家系では1607年(慶長12)の栗山家住宅(奈良県五条市),農家系では1650年(慶安3)の石田家住宅(京都府北桑田郡)である。…

※「千年家」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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