千津川村(読み)せんづがわむら

日本歴史地名大系 「千津川村」の解説

千津川村
せんづがわむら

[現在地名]川辺町千津川

土生はぶ村の枝郷の一。本郷の北に位置し、東は中津川なかつかわ村、西は吉田よしだ(現御坊市)、北は白馬しらま山脈を境に有田郡に接する山間の村。近世初頭は土生村の一部であったが、万治元年(一六五八)分立した。延宝六年(一六七八)の「日高鑑」によれば田畑二二町五反余で村高二二六石余、家数四七で内訳は本役二六、半役一二、無役六、庄屋・年寄各一など、人数一九七、牛二九、馬三、鉄砲一、池三とある。幕末には高二二二石余、家数八一、人数三四四(続風土記)。江川組に属した。

浄土宗松尾山長泉ちようせん寺があり、土生川の上流落合おちあい川のほとりには同宗最勝山尊光そんこう寺がある。尊光寺は一名上人堂とよばれ、徳本の水行の跡に、天保六年(一八三五)その遺徳をしのんで僧本洞が建立した寺である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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