千足古墳
せんぞくこふん
[現在地名]岡山市新庄下
造山古墳の陪冢の一つで、全長約七五メートルの帆立貝形の古墳。装飾古墳として知られ、西九州型の横穴式石室の中に直弧文の彫刻を施した石障が設けられている。副葬されていた遺物は、槨障で囲われた屍床から鏡と玉が出土しており、左右の壁際から鉄鏃が発見されている。直弧文で装飾された石障の前面から人骨が発見されていることからみて、遺物を伴っていないが石障の前面に追葬の埋葬が行われていた可能性も考えられる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
Sponserd by 
出典 講談社国指定史跡ガイドについて 情報
Sponserd by 